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俎上の鯉は二度跳ねる

2009.05.10 *Sun
私の好きとあなたの好き
あなたの想いと私の想い
同じ方向を向いているとしても、それは全く同じものではなくて、
全部をわかり合えることなんてできっこなくて、
でも――それでも、他の何を捨てても、離せない

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
(2009/05/08)
水城 せとな

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水城せとなさんの久しぶりのBL系新刊です。
この話、同時に新装版が出ていた「窮鼠はチーズの夢を見る」の続編にあたります。
「窮鼠はチーズの夢を見る」を読んだとき、続編が出るとは思っていなかったし、出たとしても暗い話にしかならないんじゃないかと思っていたので、読み終えて、ちょっとホッとしてます(笑)

「窮鼠はチーズの夢を見る」では、情けなさばかりが目についた恭一ですが、今回は随分男前になってました。…女性に流されるばかりだったのに、自分がどこに立ってどこに行こうとしているか、彼なりに考えるようになっていたし、もしかしたら無理かもしれないと思いつつ、今ヶ瀬の好意に流されるだけではなく、そこに今までとは違う情も感じていて、それで生きていけるかどうか考えてもいたし。
でも、この話では今ヶ瀬が………。

今ヶ瀬は恭一を好きになりすぎて、だから、一方的な関係かもしれないと思いつつ、一時でも手に入れた恭一との同棲同然の生活の不安定さに耐えきれなくなったんだと思います。
もし、もう少し今ヶ瀬に余裕があったら、恭一の気持ちが少しずつ自分の方に墜ちてきていることにも気がつけただろうし、自分を追い詰めて別れを切り出したりもしなかったかもしれない。
でも、きっと、自分をコントロールできなくて、些細なことをきっかけにどう転がるか判らない、不安定で苦しくて辛い、それこそが「恋」なんだとも思います。
まあ、そこに「欲しいけど、欲しくない」が、ついちゃうのは今ヶ瀬が男である自分を意識してるからだとも思いますが。
……そうですよね、これ、今ヶ瀬が女性だったら、すごく話は簡単で、二人はさっさと結婚とかしてたんじゃないでしょうか? 
まあ、女性相手だったら、恭一はきっと、新しい恋についてあまり深く考えることもなかっただろうから、流され上手なままで、その未来が明るいかどうかは別ですけど。

さて、恭一ですが。
恭一は、今ヶ瀬と身体を重ねても、言葉は何も伝えてませんでした。
もし、恭一が今ヶ瀬に何か一言告げていたら、二人は遠回りする必要は無かったんじゃないかとも思うんですが、その反面で、「特別」だからこそ、どれほど身体を重ねても「愛してる」とも「好き」とも言えなかったんじゃないかと、そんなふうに思ったりもしました。
誤解を覚悟で言うなら、そこそこの相手に「好き」というのは、けっこう簡単だと思うんです。嫌いでさえなければ、その場限りで使い捨てる言葉なんて、何を言ってもたいしたことじゃないし。
でも、特別な相手には、そんな簡単に言葉なんて渡せない。
ましてその特別が、特別ではあっても、どんな特別なのか判らいならば、なおさら。
言葉は時に軽く、時にとてつもなく重くて、何も告げられないんじゃないでしょうか?
私は、そんな気がします。
そして、そんな重くて苦しい想いだから、それ以外に行ける場所を全部振り切って、戻れる場所さえ潰さければならなかったんだと、逆に言えば、そうしてでも、その特別を手放すことができなかったのだと。
作中に出てくる 「恋愛は 業だ」 と言う言葉が、この話の全てなのかもしれないと、そんな気もします。

BLで楽しく読んでそれで終わり、な話が多い中、この話は色々と思うことがありました。
と言うか、読み返すたびに、想いはあちらこちらに飛びまくり、感じることも一定ではなく、「自分の感じたことを全部言葉にすることは、とても難しい」のだと、しみじみ思ったりもしました。
実は、ここまで書くのに、3日かかってます(泪)
何のことはない、何度書いても納得できなくて、書いては削除、書いては削除を繰り返してました。
途中でもうやめようかなとも思いました。
でも、この本に気づいてない人もいるかもしれないから。
そして、そんな人が、まかり間違ってこのブログを見ることもあるかもしれないから。
少しでも、沢山の人に読んでもらえる機会が増えるようにと(本当のところ、今回の感想のできは最低だと思います)、唸りながら書きました。
なので、ここまで駄文におつきあい下さった方、本当にありがとうございました。

次はもう少しましな文が書けるといいなぁ。 (>_<)

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今は無き「青磁ビブロス」が出していた、雑誌化される前の「b-boy」の記念すべき第1巻から読んでいる、筋金入り腐女子です。
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